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最初の絶望
2010 / 10 / 30 ( Sat )
したの記事の『あきぼんアート』は。。
「詩を絵にする~最後の絶望~」という2学期の美術課題とわかった。

1学期はワインボトルを描き。。
2学期はこの課題を一学期間かけて完成の予定。
後半は色付けに入るのだろう。。

それにしても。。
人物が描かれていないのが気になる~~ぅ!!!


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エーリヒ・ケストナーは。。
第二次世界大戦前後に活躍したドイツの小説家で、詩人としても有名な人物。
小説の分野では児童文学で特に有名で、「エミールと探偵たち」「飛ぶ教室」などの代表作は
いずれも映像化されたりミュージカルなどで演じられたりしている。
その作風の幅広さから〈8歳から80歳までの読者を持つ作家〉となどと称されることも。

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最初の絶望      ケストナー

小さい少年が往来を走って行った。
熱くにぎりしめた手に一マーク銀貨を持っていた。
もうおそい時刻だった。店の人たちは
横目でかべの時計をかぞえていた。

少年はいそいだ。はねながら、口ずさんだ。
「パン半分に、ペーコン四分の一ポンド。」
それは歌のように聞こえたが、とっぜん彼はだまった。
彼は手をあけてみた。お金がなくなっていた。

彼は立ちどまって、くらがりに立っていた。
かざりまどのあかりがきえた。


星がきらきら光るのは、たしかに美しく見えるけれど、
お金がさがせるほど明るくはない。

いつまでも立ちどまっていようとでもするように、
彼は立っていた。こんなにひとりぼっちだったことは、
まだなかった。
よろい戸が、まどガラスの上にガラガラとおりた。
街灯がこっくりこっくりしはじめた。

少年はいくども両手をひらいてみた。
そしてゆっくりうらおもてをかえしてみた。
そこで、希望はすっかりなくなってしまった・・・・・
彼はもうこぶしを開かなかった・・・・・

父おやは食べるものをほしがっていた。
母おやはやつれた顔をしていた。
ふたりはじっと子どもの帰りを待った。
子どもはアパートのあき地に立っていた。両親はそれを
知らなかった。

母おやはだんだん不安になった。
さがしに行って、とうとう子どもを見つけた。
子どもは、じゆうたんをほす鉄棒にじっともたれて、
小さな顔をかべにむけた。

母おやはおどろいて、どこにいたの? とたずねた。
すると、少年はわっと泣きだした。
少年の苦しみは母の愛より大きかった。
ふたりはしょんぼりうちにはいって行った。

訳 高橋健二
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